ザッポスの奇跡 アマゾンが屈した史上最強の新経営戦略
著者: 石塚しのぶ
出版:
身につく: 新しい働き方
こんな人に: 経営者 マネージャー 新入社員
楽しく働いて、人生をエンジョイしよう!!
ザッポスは企業文化と感動するサービス、スタッフのやる気を引き出すことで
大きな差別化をして会社を成長させ続けてきました。
人のやる気を引き出すことができれば、短期間でもこれだけ成長できることを、トニーシェイは示してくれました。
奪い合う社会から、仲間と分かち合う最高の会社を作りたいと思ったらぜひこの一冊を読んでください。
創業10年で、年商は1200億円を突破、社長のトニーシェイは何を考え
どのように最強のチームを作ったのか?サウスウエスト航空とならぶアメリカで働きたい会社の上位にランクインされる秘密とは?
ザッポスの強さは企業文化にある
まずサービスを中心にした企業文化を築き育成すること、利益は後からついてくる
ザッポスは企業文化をはじめに考え、そこからすべてがはじまると考えています。
ザッポスは、利益を追求する前に、社員がどうしたらに幸せになるのか?を追及しています。
多くの会社では、企業文化は後回しで営業やマーケティングに目がいっているかと思います。
しかし本当に大切なのは、先に企業文化を作ることです。文化を考えないから、採用の時に困るのです。
企業文化を先に作れば、文化に合う人が集まってきます。文化に合う人を採用するというポリシーがあるから、よい人材があつまるのです。
企業文化を大切にすると、離職率も低くなります。人が辞める理由は、人間関係がほとんどです。
会社の人間関係が悪化するのは、能力だけで人を集めたりするからです。最初から、文化に合う人だけをとればいいのです。
文化に合う人々と楽しく働いて、最高の企業を作ることはできます。
お客様サービスをとことん追求する!!
多くのネットショップの会社では顧客対応をコストととらえています。しかし、顧客対応は本当にコストなのでしょうか?
そのため、多くの会社が顧客対応やコールセンターを外注してしまいます。日本では「ベルシステム」さんなどを利用している会社も多いと思います。まず、これが大きな間違いです。これからの時代は顧客対応はコストではありません。
もし、あなたが商品を買う時に、親切なスタッフさんに対応されたらどうでしょうか?
そうです。間違いなく次もそこで買おう!!と思うはずです。
つまり、社員と顧客の触れ合いこそが「ブランディング」であり、 顧客にとっては、社 員 こそが「ブランド」 なのです。
普通の人の団結力を信じよう!!
優秀な人はいらない、最高の会社は普通の人がつくる
個々の社員の力の集合体が、会社の力となります。ザッポスは優秀な人を雇うよりも、普通の人の団結力を信じています。
あなたは本気で仕事をしていますか?たぶん本気を出していないと思います。
本気になれば、今の倍の速さで仕事ができると思います。つまり普通の人でも本気になれば今の倍くらいの力がでるのです。
では、なぜスタッフ、社員が本気を出さないか?これは簡単です。
本気を出したくないからです。本気を出しても報われる仕組みがないからです。
上司を尊敬してないからです。これらの課題をひとつひとつ解決すればザッポスノような強い会社になります。
スタッフこそ最強のブランドである
ザッポスではスタッフこそが最強のブランドであり差別化戦略だととらえています。
ザッポスでは、スタッフこそが、最強の差別化要因と捉えていました。
社員が楽しく働ける会社をつくれば、売上は自然に上がる。
ザッポスでは社員が楽しく働けるように、権限委譲にも力をいれています。顧客にサービスをするのに、いちいち上司に許可をとっていたらお客様は感動しません。
ザッポスでは自分で考えて、自分が一番良いとおもう接客、サービスをしてよいと決めています。
社員と顧客の触れ合いこそが「ブランディング」であり、 顧客にとっては、社員こそが「ブランド」。サービスは作業ではない、個人の生き方であり、こころのあり方である。
最高のスタッフを育成する方法とは?
目的はモノを売ることでなく、友人のように親身になり、お客様を救う事
トニーシェイはスタッフに、お客様に接するときに、お客様に対して「この人にとっていったい何が大切なのか?」「何をしてあげたら喜んでもらえるだろうか?」「どうしたらびっくりしてもらえるだろうか?」を考えてもらうよにしています。
1件のコールにいくら時間をかけてもいいようにしています。最高で7時間話していた記録がありますが、それでもお客様が喜べばザッポスではOKです。
さらに、ザッポスに探している靴がない場合、他社を調べて教えてあげる親切な対応までしています。
ここまでやってもらえると、普通ならザッポスのファンになってしまいます。
ザッポスでは、お客様が喜ぶ事ならどんなことでも許しています。さらに、自分で考えて判断できるように大幅に権限を委譲しています。これが普通の会社と違うとことです。スタッフも会社から信頼されていると思えば、積極的に働こうとします。
ザッポスを導いた、最高のCEO トニーシェイとは
リンクエクスチェンジ・ザッポス創業者
ハーバード大学でコンピュータ・サイエンスを学びオラクルに入社。
1996年、ウェブ広告を扱う会社『リンクイクスチェンジ』を創設
98年にはマイクロソフト社に2億6500万ドルで売却
そこで得た資金で当初はアドバイザー兼投資家として
99年にザッポスに2000年から関与し代表になる
99年から'08年の9年間で年商10億ドル企業に成長させた
伝説の起業家
ザッポスの奇跡 アマゾンが屈した史上最強の新経営戦略の感想&書評
資本主義が進むと差別化戦略が取れなくなってきます。いまやどこの会社でも同じようなサービスが同じような値段で受けられるようになりました。そんな時代だからこそ、大事なのはスタッフです。働く社員です。
人間には、一人として同じ人がいません。
働く人の差別化こそがマネをされない最強の企業戦略です。21世紀は人に軸をおいて経営をしてみてはいかがでしょうか?
ハイテクな時代がすすめば、よりハイタッチを求める人が増えるはずです。
これからはアナログが人のこころを動かすのではないでしょうか?
書評:牧宏典
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