課題と問題点
ネットワークの外部性とはなんですか? |
目次 |
参加者が増えるほど、サービスが向上
加入者が増えると両方にメリットがある
ネットワークの外部性とは
「同じサービスを 消費する個人の数が増えれば増えるほど、サービスから得られる利益が増える」現象のことをいいます。
簡単にいえば、多くの人が使うほど、ユーザーの利便性があがり、ユーザーにとっては、利用するメリットが増え、サービスを提供する側には利益が増えるというものです。
ネットワークの外部性の事例として、携帯電話、クレジットカード、合コンの幹事などがあります。
たとえば電話で考えてみましょう。
電話網への、一番最初の加入者はあまり利益がありませんし、お得ではありません。
なぜか考えてみましょう。
少し極端ですが、ユーザーがひとりや二人しかいない場合、電話をかけようとしても、受け手がいません・・・受け手がいないのであれば、わざわざサービスに加入しようとは思いません。
使いようがないからです。
最先端のテクノロジーは価格が高すぎて、お金を出して体験できる人が少ないのです。
基本的に最先端のテクノロジーはお金持ちの人しか最初に売れません。
初期の利用者は、普及が遅れてしまうのでネットワークの外部性があまり働きません・・・
昔のテレビを考えてみましょう。
下の写真は昭和29年頃の日本です。テレビはまだ珍しく、最先端のテクノロジーでした。
今ではテレビは「Tver」などをスマホで見る時代です
当時テレビは最先端の発明であり、値段も12万5千円しました。
銀行員大卒初任給が5600円なのでテレビ1台が初任給の20倍以上の金額です。
今でいうと、240万くらいの感覚です・・・
出典:燃えろプロレス
しかし、テレビも値段が下がり、今ではどんな家庭にも1台以上あります。
このように、ネットワークの外部性は、サービスや製品との価格にも関係してきます。
では話を戻して、電話について考えてみましょう。
電話に加入している人がいなければ、ひとりで携帯をもっていても寂しいし、お金がかかるだけです。
では、3人目の加入者について考えてみましょう。
1 人目、2人目の加入者と通信ができるメリットができます!!2人目の加入者は、電話で他の人と楽しめるので、加入するかどうかを決定することができます。
大好きな彼女が電話をもっていたら、男性なら加入を考えるかもしれません。
では、一気に飛んで、同年代の加入者が100万人になったとしましょう。
ここまで来ると、うわさで「電話って知ってる??」「電話使った?」などと、日常で話題になっています。
口コミが発生しているわけです。
電話は利用する人数が増えるほど、基地局が増えていきます。
すると、電話が使える範囲が広がっていき、どんどんユーザーは利便性が高まります。
さらに、加入者が増えていくと、口コミなどが起こり、勝手にユーザーが集まります。
すると、広告費が減り、事業として利益がどんどん出てきます。
サービスを提供する業者は、サービスの維持・広告コストが下がり、利用する人は誰とでも通話できるようになり、双方にメリットが出ます。
これがネットワークの外部性です。
・使う人が増えるほど、メリットが増える ・携帯電話、パソコンのOSなど ネットワークの外部性効果が出る。 |
牧宏典
ネットワークの外部性の事例
ソニーと松下のビデオ戦争
むかし、ソニーと松下がビデオで戦ったことを覚えていますでしょうか?
これは、MBAの教科書にものっている有名な話です。
結論を言うと、ビデオデッキのVHSがソニーのベータに勝利した「ビデオ戦争」です。この戦い、ネットワークの外部性を学ぶには、とても参考になります。
ソニーのベータビデオはVHSよりも圧倒的に優れていたにも関わらず、松下のVHSに負けてしまいました・・・それはなぜでしょうか?
当時、ビデオカメラ、テープの技術ではソニーのほうが上をいっていました。ソニーの「ベーター」は業務用のハイクオリティーな映像を家庭でも楽しめるものでした。
しかし、録画時間が短く、デッキも重く、組み立てる部品点数もソニーの方が多いというデメリットがありました。
反対にVHSは部品点数がソニー側よりも少なく、最大の特徴は「録画時間が長い」「安い」というところでした。
松下は、セミプロが使う市場よりも、「一般家庭」で利用できる製品を目指しました。松下はよりお客様の立場になって考えたわけです。
そして決定的だったのが販売戦略です。
ソニー陣営は、セールスに「アダルト」を使うことをしませんでした。下の動画を見るとわかります。なんて真面目なのでしょうか?(とても好きです)
しかし、松下陣営は違います。
テレビコマーシャルでチラリズムを多用していきます。もちろんソニーとは違い、アダルトはOKです。
松下陣営の後押しもあり、アダルトビデオ業界はこぞってVHSの作品をどんどん作ります。これにより、ソニーのベータ陣営は徐々に苦戦をしいられていきます。
ついには、レンタルビデオ店に行くと、VHSの作品の方が圧倒的に多くなり。ベータの利便性は徐々に悪くなってしまいました・・・
いつの時代も、最新技術で楽しむ事といえば、男性なら「アダルト」のようです。映画を楽しむよりも「」
今の時代はVRやARが開発されつつありますが、やはり鍵を握るのは、「アダルト」の作品です。
ユーザーにとってはハイスペックな画像よりも、生理的欲求を満たす方がよいわけです。
どんなにすごい機能があっても、ソフトが充実していないと、ユーザーは増えては行きません・・・
ベーター陣営は徐々にアダルトによってユーザーを失い続け、敗戦してしまいました・・・
簡単にいうと
VHSは、外部の業界(アダルト業界)がこぞって参入。市場を一気にひろげました。レンタルビデオ屋もVHS規格のソフトを貸し出すことをドンドンVHSを強化。
このことで、ネットワークの外部性が働き、VHSは市場を伸ばしました。
技術だけでは、商品が普及しないようです・・・
ユーザーの欲求、好みによりそった戦略を立てましょう。
・VHSはアダルト業界によって勝利 ・ソニーの技術は優れていたが負けてしまった ・利便性を高めた者が、最後に市場を「独占する」 |
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