竹田陽一 小さな会社の儲けのルール
著者: 竹田陽一
出版:
身につく: 中小企業成功の法則
悩みの解決: 売上を上げる
こんな人に: 経営者 起業家 ベンチャー
小さい会社のすごすぎる戦略!!
中小企業が大企業に勝つ方法を紹介しています。HISやABCマート、カレーのココイチなどはランチェスター法則を駆使して小さい市場を制覇してきました。
小さい会社が大きい市場を相手にして勝つ!!というのは素晴らしい物語ですが、ほとんどは負けます。
経営は負けてはいけません。
小さい会社は、大きい会社にはできないことをやり、ニッチに市場をひとつひとつ制覇するしかありません。
小さい会社はむやみやたらに業種を広げないようにりましょう。
この本を読むと一点集中して事業をする。など事業の基本中の基本がよくわかります。
社長の実力で売上は決まります
100人以下の会社は、社長1人の実力ですべてが決まります。
勉強会などにスタッフが行っても何も変わりません。
100人以下の会社では勉強をするなら、社長が自ら勉強をしたほうがいいです。残念ながら、社員や幹部がいくら勉強しても会社は成長しません・・・社長が自ら行動しないと、何も変わらないのが現実なのです
「自己啓発と言えば社長の中には「従業員がするものだ」と思っている人がいるでしょう。
確かにそうですが、業績を良くして同業者から注目される立派な会社になるには、社長自身がより熱心に取り組まなければなりません。理由の1つ目は、従業員 100 人以下の会社では大企業と違い、業績の 96 %以上が社長1人の戦略実力で決まるからです。
理由の2つ目は、会社は固定給なしの歩合給で運営されています。しかも大きくて強い競争相手が何社もいる中、ゴルフや囲碁のようにハンディは一切ありません。
理由の3つ目は、完全な実力主義になっている中、競争に負けないで業績を良くするには、会社のリーダーである社長が、自己啓発に本気で取り組み、戦略実力を高めなければいけません。
by 竹田陽一
社長が勉強しない限り、業績は上がらない!!
社長の戦略実力を高めるには、学習効果はどのような条件で決まるか、学習効果を「公式」で表わす必要があります。
学習方法が公式で表わされると、自己啓発に取り組むとき計画が立てやすくなります。
もちろん経営は実際の経験が欠かせませんが、基本原則を学習しながら経験を積んでいきましょう。
経験だけに頼っている場合と比べて、戦略実力が高まるスピードが 3 倍以上速くなります。
いまの時代は、社長個人の資産形成で、土地の値上がりや株の値上がりなど「他力本願」が全く期待できません。
厳しい現実がある中、業績を良くして、社長やスタッフの収入を多くするには、自己啓発について研究してみる必要があります。
中小企業 最強の戦略 ランチェスター法則とは
ランチェスター法則とはガソリンエンジンの会社を作った フレデリック・W・ランチェスター氏の発見した法則です。
ランチェスターは自動車の研究をしながら飛行機の研究も行っていました。
1914年10月2日に、「ピタゴラスの定理」にインスピレーションを得て、次の2つの法則を発表しました。
第1法則: 攻撃力=兵力数×武器性能
第2法則: 攻撃力=兵力数2×武器性能
・第1法則は、1対1で戦う場合の法則
1対1なので、相手はすぐ近くにいます。接近して戦う場合、お互いの武器性能が同じなら、 攻撃力は兵力に比例します。
つまり兵力が多いほど勝ちやすいわけです。
経営条件や営業マンの質が変わらなければ、 営業マンの数に比例して売上が上がるわけです。
・第2法則は、複数 対 複数の戦いです
複数 対 複数なので、離れて戦う場合の法則です。
お互いの武器性能が同じなら、攻撃力は兵力数の2乗に比例します。つまり、兵力数が少ないと絶対的に不利になります。
これを経営に置き換えて考えてみると、 経営条件や営業マンの質が変わらなければ
営業マンの数の2乗に比例して営業力がアップしていきます。
営業マンが5人の会社と2人の会社が競争した場合、 結果は2乗した数値となるので、25対10となります。
差は15も 出てしまうわけです。
まずは何でもいいからナンバーワンを作る事
ナンバーワンを作ると、一気に儲けが出始めます。ニッチでもいいから、とにかく NO 1 を作る事です。
ナンバーワンを作るという事は性能のよい武器で戦うのと同じです。性能がよい武器で戦うのが弱者の戦略です。
なぜナンバーワンが必要かというと・・・次の質問でよくわかります。
Q. 日本で一番高い山は富士山ですが、2番目に高い山は何でしょう?
つまり、2番目ですら知られていないのです。この事実を忘れてはいけません。
人間は2番を覚えていないのです・・・事業でNo1 を目指すと、土地や株に手を出さなくなります。その分、事業に時間をかけるようになるので、業績がアップします。中小企業は小さくNo.1を作りましょう。
まずは5 番以内に絶対に入る!!
100人の同業者がいたら、まずは5番目に入るようにしましょう。5番目です。
パレートの法則によると同業者 100 人中、 10 番目が真ん中です。50位が真ん中ではありません。
20番目は中の下、 40番目は下になってしまいます。40番目になってくると苦戦をしいられます・・・
会社の業績を良くするには社長の戦略実力を、同業者 100 人中 5 番目以内に入ることが絶対条件になります。
5番目に入るためには、とにかく勉強をするしかありません。
とにかく実行力を高めていき、同業者よりも常に先手を打つ必要があるのです。現状の環境だと3番目以内に入っていないと業績はよくなりません。街にあるお店を見てみましょう。100件お店があったら繁盛しているのは3件程度です。プロが見学にくるようなプロ中のプロにならないと利益が上がらない時代なのです。
勝つために圧倒的に時間をかける
勝つためには、とにかく時間をかけましょう。才能のない人は、とにかく投入時間を増やすしかありません。
本を読んで、一回で覚える人もいれば、10回読まないとわからない人もいます。
自分はどの程度、頭が良いでしょうか?多分5回〜7回は読まないとダメなはずです。
だからこそ、時間をかけて、戦略について勉強しましょう。さらに勉強した事を実行していきましょう。
ライバルや相手が寝ている時間もとにかく行動を続けましょう!!
投入時間を圧倒的に増やしていると、量が変化して質に転じます。まずは量をこなしましょう。だれよりも実行している時間が長くなれば、どんどん自信がついてきます。
竹田陽一 小さい会社の儲けのルールの要約
・経営の目的はお客作りにある
・商品がよくても売れない
・経営の目的はお客を作り出す事、新規の顧客を作り出して維持する方法を常に実行し続ける事。
・100人以下の会社は、社長1人の実力ですべてが決まります。勉強をするなら、社長が自ら勉強をしたほうがいい。
・従業員一人あたりの利益を業界の倍にする
・経営戦略には1000時間はかかる。
・ナンバーワンを作る (業績が一気にアップする)
・敵が少ない商品を扱う (簡単に勝てる市場でかつ)
・大手がやらない事をやる ( 大手が入ってくると負ける可能性が高い)
・市場が小さい物を選ぶ (大手が馬鹿にしている場所)
・市場を細分化する (細分化すると営業コストがサガル)
・社長が戦略の勉強をする
・圧倒的に時間をかける
経営の目標はお客様を作ることです。これに全体の50%以上を投入してください。財務や人事はそのあとです。まず新しいお客様を作ることで会社は安定します。
小さい会社、100人未満の会社は絶対に大手と同じことをしてはいけません。差別化して、一点集中して小さいナンバーワンを作り続けていきましょう。
著者プロフィール
竹田陽一とは
東京商工リサーチ時代に営業成績で平均社員の7,7倍で日本一になる
倒産取材1600件、その他3500件の企業調査を行い
その中からわかった中小企業成功の法則を全国で教える。
講演回数は約4000回、独自に開発した経営戦略の教材テープも約200巻になり、中小企業の戦略コンサルタントでは日本有数の人物です。
竹田陽一 小さい会社の儲けのルール 感想とコメント
小さい会社はランチェスター法則で経営をすることが大切です
市場を小さくして、no1をとる!!これが基本です。中小企業はどうしても絞り切れず市場を大きくとらえてしまいます。
そのため無駄が発生してしまい、もうからな・・・なんてことになるわけです。
市場を細分化することは勇気がいることですが、思い切って専門性を高めることが重要です。
船井コンサルティングでも「一点集中、全面展開」を基本にしています。
これから事業を始める人、すでにスタートしている人は、ぜひ一度 「小さい会社の儲けのルール」を読んでランチェスターせんりゃくについて勉強してみてください。
書評:牧宏典
新橋烏森口、徒歩5分にお店を作りました。ビジネス・起業・マーケティング・自己啓発・キャンプ・BBQ・婚活・合コンなどに興味がある人は、ぜひ遊びに来てください!!
成功者の告白 |
||||
成功の法則 92ヶ条 |
のサポートをいたします