マーケティングについて勉強しよう
iphoneに学ぶプラットフォーム戦略
全てを作ればいいわけではない
アップルを作ったのはスティーブジョブズ。しかし、彼は、自分でプログラムを書いている訳ではありません。ジョブズは、優れたエンジニアでなくとも、革新的なサービスは作れる事を証明しています。
彼が優れているのは、「コンセプト」を作り出し、浸透させる所ではないでしょうか?
ジョブズは、パソコンのある生活、iphoneのある暮らしを開発、発明したとも言えます。
ソフトは外部に作らせる
iphoneというハードを作り、ソフトの開発は外部に任せています。
app ストアでは、iphoneを利用しているユーザーにむけて、ソフトを開発、公開できる仕組みになっています。
ここで優れているのが「apple」の課金の仕組みです。
iTuneのApp Storeではアプリを買うと、30%がAppleに渡ります。「30%」も税金をとるのです。
これに嫌気がさし、ネットフリックスなどの動画配信のサブスク企業は、アップル税を回避するために必死になっています。
アップルの利益率が高くなるのは、このような税金システムを作った事にあります。
しかし、これは、アップルのハード(iphone)をユーザーが使っている事が前提となります。
先ににハードのシェアを高めないとできない芸当です。
iTunes Music Storeの功績
iTunes Music Storeを知っていますか?
これは、2004年にアップルが作り出した、音楽をネットで買うプラットフォームです。
世界のレコード産業売上が年々減り続けているところに、中間の業者を全く通さず、音楽をデータで売る革新的なサービスを展開しました。
これにより、従来、CDは1000円していましたが、一気に300円~100円まで金額を下げる事に成功しました。
販売店は軒並み赤字に
このアップルショックのおかげで、タワーレコードや、HMVなどは軒並み店舗縮小。
それまでCDを買っていた顧客は、消えいきなりデジタル時代が幕空けてしまいました。
この変化に、おじさん経営者がついていける訳がなく、音楽業界、CDなどを販売している下請け業者は軒並み仕事がなくなりました。
プラットフォームを制する事ができない日本
日本は製造業により、戦後の復興をしてきた国です。
ものづくりや、大量生産は得意なのですが、どうしてもソフトウェア、プラットフォームを作り出すのが苦手です。
ネット小売りも、amazonにやられています。
なぜプラットフォームが弱いのか?というと、それは「合議制」が影響していると思います。
経営はワンマンでいい
ジョブズにしても、ジェフベゾスにしても、強力なリーダーシップを持った、ワンマン経営者です。
ソフトバンクの孫正義も同じです。
シンガポールも、リークワンユーという、良い意味での独裁者がいたからこそ、改革をすすめられたのではないでしょうか?
IBMもハードからソフトウェアにシフトすることで業績を回復しています。
これからの時代は、プラットフォームを作り出す事、ソフトウェアを作り出す事がともて重要になってきます。
そこで必要なのは、ハードからソフトへと頭を切り替える事
人の力、大衆の力を結集させ、新しい消費を作り出す、消費をドライブさせるリーダーではないでしょうか?
新しいコンセプトを作り出せる力を持つ。
答えを探すのではなく、答えを作り出せる人材をつくる。これが日本を救うキーだと思います。教育なくして、国はない。のではないでしょうか?
記事:牧宏典
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