世の人は我を何とも言わば言え、我が成す事は我のみぞ知る |
坂本龍馬 |
日本を今一度せんたくいたし申候 |
坂本龍馬 |
人というものは短気を起こし、滅多やたらに死ぬものではない。 |
坂本龍馬 |
坂本龍馬とは
坂本龍馬は17 歳のときに剣術修行のために江戸 ( 現在の東京 ) へ出ます。
この時に「黒船」が日本へやってきて、日本に大混乱を起こします。
これ以降、日本は大きな混乱期に陥っていきます。
幕府はアメリカの圧倒的な軍事力を前に鎖国をあきらめます。そして、開国に踏み切りますが、全国各地からは大きな反発が起こってしまいました。幕府がこれを抑えようとすると、反発する勢力が殺人などのテロ事件を起こす事態にもなりました。
■龍馬の考え方
清国の国民が、イギリス人に奴隷にされているのを知り、日本人同士で争っていたら、植民地化されてしまうと危惧します。
龍馬はそのスキに日本が外国に攻め入られ占領されることを危惧して、「平和裏に幕府を倒すことが必要」と考えました。
江戸時代は「自分の国=藩」ととらえる人がほとんどでしたが
龍馬は「自分の国=日本」という現代に近い感覚をもっていたのかもしれません。
勝海舟に弟子入り
1862(文久2)年、土佐勤王党に加盟していた坂本竜馬は、同僚の千葉重
太郎と共に、勝を暗殺すべく、彼がいた大坂のを訪れます。
勝は、二人の様子から殺気を見て取り、こういいます。
「俺を、殺しに来たのかい?」と
「まあ、聞きな」 といい
勝はそんな二人に、目の当りにしてきたアメリカの様子を始め、世界情勢を語って聞かせます。
勝は幕府の命でアメリカを見てきたばかりでした。
これからは、大きな視野を持って世界を相手に しなければ日本は滅ぶかもしれないことを、筋道を立てて説明します。
二人は、納得。特に坂本竜馬は、感動して、勝海舟の門下生になるのでした。
この後、勝海舟の教えにより、「日本人」という考え方を得るようになります。
沈没した、いろは丸事件
紀州藩の軍艦「明光丸」と衝突して、「いろは丸」が大量の積み荷を失った事件です。
坂本龍馬は、紀州藩から多額の損害賠償金をせしめることを考え、すぐに交渉することを提案します。
交渉するのに切り札につかったのが「万国公法」です。実は事故で本当はミスを犯していた龍馬の“事故隠し”のための大ばくちだったとも言われています。
土佐藩から後藤象二郎を呼び、交渉にあたらせます。竜馬は、うまく万国公法を持ち出して、紀州藩から賠償金を勝ち取ることに成功します。
龍馬ら海援隊は浪人集団であり、7万両(約 30 億)という莫大な賠償金を払うことになった紀州藩はメンツが丸潰れとなりました。
このことにより、竜馬は紀州藩からも目を付けられます。
船の中で、船中八策を書く
この国の新しい行く末を船の中でまとめたのが船中八策です。
坂本竜馬がまとめた8ヵ条の新しい国家構想はとても斬新なものでした。この構想は,竜馬が1867年(慶応3)6月9日長崎を出発して上京する途中,船中にて同乗の後藤象二郎に示したものです。
内容的には大政奉還,公議政体,法典制定,海軍拡張,親兵設置,幣制改革など,集権的な統一国家を構想するものでした。
とくに大政奉還による朝廷への権力集中と上下議政局(上院,下院を意味する)の設置による議会政治実現の構想は
従来からなかったわけではないが,武力討幕がようやく現実の問題となりはじめたこの時期において
武力討幕論にとっても新しい国家構想として大義名分をあたえることになり,武力討幕に同調できない勢力にも
新しい方針として受けいれられた。
1.政権を朝廷に返すこと
1.上下の議会を置き、すべて公論に基づいて政治を行うこと
1.公卿、大名のほか、世のすぐれた人材の中から顧問を選ぶこと
1.新しく国家の基本となる法律(憲法)を定めること
1.外国と新たな条約を結び直すこと
1.海軍の力を強めること
1.親兵を設けて都を守ること
1.金銀の比率や物の値段を外国と同じように努めること
薩長同盟を成立させる
当時、ものすごく仲が悪い「薩摩藩」と「長州藩」の間を、坂本龍馬がとりもって同盟を結ばせました。
薩摩藩は戦争をしたくないし、できるなら倒幕をしたい。ただし倒幕運動の表には立ちたくない。
どんなに薩摩が強くても、一藩だけでは勝てない・・・
長州藩は、藩の存続に関わる危機でした。もともと長州藩は、攘夷(じょうい)をかかげて倒幕運動を展開していました。
しかし倒幕派の親玉である長州藩を倒すことで世間に力をしめそうと考えた幕府は、各藩に長州討伐をしますが
高杉晋作の騎兵隊群の長州藩に負け、討伐に失敗してしまいます。
そんな中、早く討幕を進めたい両者の思惑が一致したわけです。
龍馬暗殺
色々な勢力から恨みを買っていた龍馬。最後は暗殺で、短かく壮絶な人生に幕を閉じます。
龍馬は近江屋の二階で、中岡慎太郎と会話中に、何者かに殺害されます。
龍馬は新しい時代を見ることなく、その短い人生に幕を閉じます。享年:33歳 激動の人生を生き抜いた、日本の偉人です。
■参考文献&サイト
船中八策とは |
http://kotobank.jp/word/%E8%88%B9%E4%B8%AD%E5%85%AB%E7%AD%96 |
薩長同盟の理由 |
|
いろは丸事件 |
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/130825/wlf13082507010003-n2.htm |
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