道徳を忘れた経済は、 罪悪である。 経済を忘れた道徳は、 寝言である。 |
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出典: 二宮尊徳 |
きれい事だけ行ってもダメだ!!道徳だけでもダメだ!! 金儲けをするなら、道徳を持って行え。
一人で仕事をしようとするな。仲間の協力があれば、より速く、大きな事が成せる。
二宮尊徳を知ると、そんな学びがあります。
二宮尊徳は世界初の協同組合をつくり、600以上の農村と農民のこころを復興させた、偉大なる日本人です。
戦前の教科書には、必ず二宮尊徳の勤労の精神が説かれていました。
今回は、そんな二宮尊徳について学んでみましょう。
二宮尊徳翁(金次郎)は天明7年(1787)に、相模の国の金持ちの家に生まれました。
今の小田原あたりです。
出だしはよかったのですが、ここからが波乱万丈になります。
いきなり、家族がバタバタなくなります。
さらに酒匂川の氾濫で田畑を流され、家は没落し、過労により両親は死亡、兄弟はばらばら
という目も当てられないくらい、最悪の展開になります。
その結果、悲しいことに親戚の家に預けられてしまいました。金次郎は 、朝暗いうちから夜遅くまで汗と泥にまみれて一生懸命働きます。その間に余裕ができれば勉強をしまくりました。
勉強大好きだったようです。荒地を開拓して収穫をあげお金を貯め。質に入れていた田畑を少しずつ買い戻し、一生懸命努力して24歳までに一家を再興しました。
このようなエピソードが、日本人の心を打ったようです。
世界初の協同組合をつくる
二宮尊徳は、世界ではじめて協同組合を作りました。これは、当時どうしようもなく貧乏だった農民を助けるために作った制度です。
貧乏になると、心も荒んできます。
こころがすさむと、生きる希望を失ってしまいます。
それではいかん!!と思った二宮尊徳は、農民を集め、言います。
「心とこころの結びつきによって、有れた土地を復活させよう!!」
この考えに多くの農民が賛成し、立ちあがあります。
まず土地を共同で管理、所有して、みんなで利益を上がるような仕組みをつくります。
しかし、先祖代々の土地を差し出すことに農民は焦り、反発します。
「先祖の土地を他人に差し出したら、先祖が悲しむ」
「土地が二度と返ってこなくなったらどうする!!」
あせる農民を前に、尊徳はこたえます。
「土地を差し出すことで、先祖もお喜びのはずだ!! なぜだかわかりますか? 自分が成しえなかった事を、わが子孫が行っている。 他人や、地域のために、わが田畑を差し出すなんて、わが子孫は なんて素晴らしい人間なんだ!!大いに頑張れ!! と墓の下で喜んでいるはずだ」 |
この発言に農民も次第にまとまりはじめます。
最初は反対していた農民も、次第に協同組合に参加をしていくようになります。
その結果、個人で仕事をするよりも、はるかに効率的に生産ができるようになり、農民の生活は大きく改善されていきます。
積小為大
小さい事を積み重ねることで、大きな成果をえる。これは、二宮尊徳が大切にしていた言葉です。
小さい力も、合わせることで大きくなります。
一人ではできない事も、人が集まればできるのです。小さな努力を積むことで、より大きな結果を出し、より多くの人を幸せにできるのです。
アニメで知る、二宮金次郎
二宮尊徳の人生についてアニメで知りましょう!!
「代表的、日本人」
上杉鷹山と二宮尊徳。代表的な日本人について、番組になっています。 ぜひ学んでみてください!!
動画:https://www.youtube.com/watch?v=muzbBTcdnFI
非常に素晴らしい動画です。ぜひみなさんも、尊敬すべき日本人の先輩について知ってください。
■参考文献&サイト
教えて掲示板 |
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二宮尊徳と上杉鷹山 |
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