おもしろき事もなき世を、おもしろく

   

高杉晋作

 

 

 

 

 

高杉晋作は、明治維新の時代に活躍した、スーパーエリートヤンキーです。とにかく勉学も優秀、行動は破天荒という

なんとも奇妙な性格の持ち主でした。

 

高杉は、あの有名な松下村塾で広く学問を修め、将来有望な逸材として、「松下村塾四天王」の一人に数えられています。

松下村塾とは、日本が生んだ、スーパー教育者「吉田松陰」が作った塾です。

この「吉田松陰」が「高杉晋作」におとらず、スーパークレイジーです。

 

当時、脱藩が死罪になるような時代に、黒船にのってアメリカにいって兵法を学ぼうとします。

そこで追い返され、つかまり、あっさり刑務所行きになっています。

それはさておき、

かなり過激な高杉晋作。 イギリス大使館を焼打ちしたりしちゃいます。

 

さらに、

高杉晋作は周布政之助(上司)に対して、今こそ倒幕に向けて動くべきだと提言しました。

 

しかし、周布政之助の返事は、

「それには10年早い、その時期が来るまで待ったほうがいい」とのこと。

それを聞いた高杉晋作は「それならば、10年間、暇を頂きます」と藩に休暇願を提出し、 あっさりと認められました。

 

そこで晋作は、髪を切って坊主になってしまいます。

吉田松陰の生誕地、松本村の近くで10年間の隠遁生活に入ってしまいました・・・すごい

 

このころ、晋作は、尊敬していた歌人、西行にちなんで東行(とうぎょう)と名乗っていました。

 

そうこうしている中、長州は下関で外国船に戦線布告します。

 

 

しかしフランスのすさまじい反撃をくらい、すぐに降参します。どう考えても勝ち目がないのですが、戦うところが男らしい!!

降参してしまった長州藩ですが、「これはやばい!!」ということになり、長州藩主・毛利敬親は高杉を呼び戻します。

関門海峡の防衛について、どうにかならんか?と意見を聞きます。

 

晋作は「奇を以って虚をつき敵を制する兵をつくりたい」との提案をします。

長州で兵隊を集めようとしましたが、平和な世の中が長く続いたため、平和ボケした武士だらけになっていました。

 

これでは、戦力にならないと感じていた晋作は、 身分に関係なく志がある者を募集しました。

そこで結成されたのが、「奇兵隊」です。

ちなみに、この「奇兵隊」の身分に関係なくというのは吉田松陰の教えの中のひとつ、「草莽崛起(そうもうくっき)」という考え方です。

 

 

身分制度の色濃く残る時代に、この斬新な考え方、常識にとらわれない行動力はすごいことでした。

 

文久4年(1864年)12月、幕府による第一次長州征伐がせまる中、長州藩では、幕府に謝ろう派が多くなっていました。

ここで、このままではいかんと高杉晋作が立ち上がります。

功山寺にいる五卿の前で 「今こそ長州男児の肝っ玉をご覧に入れます」 と気勢を挙げクーデターを実行

伊藤俊輔(伊藤博文)率いる力士隊、石川小五郎率いる遊撃隊ら長州藩諸隊を率いて挙兵しました。これが有名な功山寺挙兵です

 

この時高杉軍なんと、80人前後

たった80人ではありますが、これが最高に強い。

死を覚悟した高杉晋作達は、次々に俗論派(あやまる派)を撃破、どんどん仲間を説得して最終的にはクーデターを成功させます。

 

幕府軍との全面戦争では、前代未聞の戦術を駆使しながらみごと勝利をおさめます。

この辺りは、その時歴史が動いたを参照してください

この戦争の勝利で250年以上続く徳川幕府の権威を地に堕とすことに成功します。そして一気に日本近代化への扉をこじ開けました。
明治という新しい時代がすぐそこまでやってきてるなか、 高杉はこの戦いを最後に病により戦線を離脱。

27歳でこの世を去っています。

 

下関には、志をともにして死んでいった同志のために「招魂場」 を設立しています。

 

写真: http://blog.goo.ne.jp/akiller_2006/e/717beb7cbf0a683f8a3e24bda58e5082

 

 

猛烈の奇兵 何の志す所ぞ

一死を将(も)って 邦家に報いんと要す

尤(もっと)も欣(よろこ)ぶ 名を遂げ功成りて後

共に弔魂場上(しょうこんじょうじょう)の 花と作(な)らんを

弔(とも)らわる人に入るべき身なりしに

弔う人となるぞはずかし

   

高杉晋作

 

「死んで弔われる人に入っているべき自分なのに 弔う人になってしまうとは恥ずかしい」

 

と述べています。

 

 

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高杉晋作

 

幕末をかけ抜けた志士、高杉晋作。日本人が誇るべき大先輩です。現代を生きる我々も、死んだ志士たちに恥じない生き方をしたいものです。

 

 

■参考文献&サイト

 

長州に棲む日日

http://blog.goo.ne.jp/akiller_2006/e/717beb7cbf0a683f8a3e24bda58e5082

高杉晋作.com

http://www.takasugi-shinsaku.com/taka109.html

幕末ガイド

http://bakumatsu.org/blog/2013/06/takasugi.html

 

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