人生の師匠をつくれ
著者: 中村文昭
出版: サンマーク出版
身につく: 生き方 考え方
悩みの解決: 人生の方向
こんな人に: 経営者 マネージャー 起業家 アルバイト
「何のために?」心のスイッチをオンにしよう
なんとなく生きていると、「なんで自分は生きているんだろう・・・」なんて考えたりしませんか?
「本当の自分は、いったい何がしたいのか?」そんな迷いが出たとき、人生に迷ったときにこの本を読んでみてください。
大人になって大切なのは、学歴や学問よりも人間力。
人間力はどんなアホでも備わっています。 だからこそ、自分がアホでも人生は大丈夫!!劣等感に悩まされず、自分らしい人生を生きるヒントが詰まっています。
何のためにを持つと人生は変わる
何のために人は生きるのか?何のためにあなたは働くのか?
良い大学に行くのは何のためでしょうか?
良い会社に入りたいのは、何のためにでしょうか?たいてい返ってくる答えは決まっています
だって、みんなそうしているから・・・
あなたは、周りの人間、誰かがつくった価値観に惑わされて生きていませんか?
普通に生活をしていると、「なんでこの仕事をしているのか?」という事を考えなくなります。
「お金のために」「生活のために」と答えるのが精一杯になってしまうのです。 なにも考えないと、他人の人生を一生懸命生きるようになってしまいます。
あなたは本当に、お金のために生きているのでしょうか?
そう質問すると多くの人は「そんなわけないだろ!!」と言いだします。
なんとなく生活をして、何となく脱力感を感じて生きている理由は、自分が何をしたいのか?考えていないからです。考える子を事を放棄して、楽な人生を送っているからなのです。
子供を勉強させるには、どうしたらいいのか?
感謝されている姿を見せ、仕事のすばらしさを語ろう
医者になりたいと言う子供は、親の姿をみて医者になりたいと思います。
親が患者さんから感謝されている姿を見たら、子供は医者になりたいと思うようになります。
そして親が医者のすばらしさについて子供に語るなら、子供は勝手に勉強をするようになります。
勉強しなさいと言っても、子供は勉強しません。
親が勉強する事の楽しさを見せてあげれば、子供は自ら勉強するようになります。
もしくは、自分が勉強ができなかった事を正直に言えばいいのです。
「お母さんは小さい頃、家が貧乏できちんと勉強できなかったの・・・」
「勉強ができなかったから、ママ友達に合うと話についていけなくて、恥ずかしい思いをする事があるんだ」
「だから00ちゃん、学校で勉強した事をお母さんに教えてね」
と言えば、子供は一生懸命に勉強します
お母さんのために、一生懸命勉強して伝えようとするのです。
頼まれ事は試されごと
いつでも「あなたを、驚かせてあげましょう」という心構え
「ジュースを買いに行ってきて」と頼まれたら、相手を感動させるためにダッシュで買いにいきましょう。
ダッシュで買いに行って、汗だらだらかきながら、「おまたせしました!!」と言ってみろ。
頼んだ人間は、感動して「ありがとう」だけじゃすまいないぞ
お前のことを、かならず心にとどめておく
10年たっても忘れはせんぞ。
しかし、だらだら歩いて買いに行ってみろ、相手はお前の事なんて何も覚えていないぞ。
わかるか?
人は、一生懸命やっている人の応援をしたくなる。応援してくれる人が一人でもいい。
ひとりの後ろには縁がつながり人がいるんだ。
これは、中村さんが師匠に言われた言葉です。相手を喜ばせるために全力を尽くしていると
自分の応援団が出来あがっていきます。この心がけで生きるなら、何をやってもうまくいくようになります。
天命を見つけるのはかんたん 「返事は0.2秒」
中村さんは、師匠に「返事は0.2秒でいろ」と言われていました。誰かに何かをやれと言われたら、すぐに「ハイ」と言って全力でやれ!!
そして、相手に
「あなたから色々経験させてもらうのだから、あなたに対して、僕はNOという言葉はありません」
「僕が出来るのは、言われた事を全力でやらせてもらうだけです」
そういう行動と態度を取っていれば、名指しさせる回数が増えてくる。名指しされる回数が増えて来ると
「あなたにしかできないんです」と言われる回数が増えてきます。
「夢のないやつは、人を喜ばせろ」 「人の予測を上回る生き方をしろ」
そうすれば、自分の役割が人から与えられる。役割は、自分で探すものではなく、人から見つけてもらうものです。
天命を探すなら、目の前の事に全力になって人を喜ばせましょう。それが天命を見つける一番の近道になります。
経営者は、お花畑を作らんかい
経営者はお花畑を作るのが仕事。これは、中村さんが師匠から教わった言葉だそうです。
「花瓶に花をさしてもすぐ枯れる。そしたらまたさすんか?何年さすんや。
そんなことより、お花畑を作らんか。花畑なら、花が咲いたら、種が落ち、新しい芽がでて、また花が咲く
だんだん花畑が狭くなってくるから、花畑を広げる。そういう事業家発想はできんのか?」
「もし、エビを店で使いたかったら、俺はエビを作っている人間に会いにいく。その人達が、どんな思いでエビを作っているのか見て感じてこい。誰かを使ってなんて、簡単にすまさんと、エビを作っている人間と、男同士のパイプをつくるほうが、ええんと違うか?」
事業家とは、自分のためでなく、関わる人々の幸せまでもしっかりと責任を持つ事かもしれません。
小さくまとまらず、常に事業家の発想を持つ事が大事なようです。
「人生の師匠をつくれ」の著者 中村文昭さんとは
中村文昭 (なかむら ふみあき)
昭和44年 三重県多気郡宮川村大杉谷に生まれる
皇學館高校卒業
居酒屋で師匠である田端さんと出会い行商に参加
19歳の時、行商で得た資金を元に、六本木にショットバーを作り店長になる
21歳の時、三重県に戻り伊勢市で10席のショットバー「クロフネ」オープン(1号店)
26歳の時、リビングカフェ「クロフネ」をオープン(2号店)
尊敬する人物 坂本龍馬
現在 有限会社クロフネカンパニー 代表取締役
有限会社クロフネカンパニー http://www.kurofunet.com/
映画: 「何のために」 を公開
【中村文昭 講演動画】
「人生の師匠をつくれ」の書評と感想
体育会系な師匠の田端さんですが、その愛情は武士道精神につながるものを感じます。
返事は0.2秒、出来ない理由を言わない。
など、この心構えこそが不可能を可能にする唯一の方法だと思います。
マーケティングや営業を勉強する前に、逃げない、愚痴ない、あきらめない、不動の精神を養う事が大事なんだと
本書を読み返すたびに思います。
私たちも厳しくとも、自分を導いてくれる「師匠」を見つけましょう。
書評:牧宏典
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