婚活パーティーに来る男性は全てが独身ではない(2)
「…で、君は子供産みたいだろう?」
子供に執着心がありすぎて、どうしよう。
結婚というよりも、俺の子を産んでくれの一点張り。
「この出会いは運命なんだ。俺は運命の女性に出会えたんだ。」
結構酔ってますからね、怪しいです。
「俺の勘は当たるんだ。絶対幸せになれると思うんだ」
無理です。あなたとは一生無理です。
そして極め付けの言葉はこちら。
「俺の子供を産んでくれ!」
「今すぐセックスしよう!」
「俺の精子は元気だ!大丈夫1回で子供ができると思うんだ」
意味がわかりません!
もうだめだこりゃ。
約1時間の間でこの勢い。
もう帰りましょう(笑)
「明日の朝はまた早いんで、帰りますね」
とお店を出ました。
お店の前でさよならー。
したはずが、後ろを振り向いたら一緒の方向へ。
正直飲み直したいと思ったんです。
行きつけのBARがすぐ目の前だったので、そのままBARへ向かっていました。
失敗したー!
「この後まっすぐ帰るの?」
と聞かれたのでもう仕方ない。
「ちょっと寄りたいお店があるんです」
「俺も飲み直すの付き合うよ」
いや、わたしをひとりにしていただけませんでしょうか?(笑)
もうダメ男を連れて行きたくないのにー。
いつものバーテンダーが笑ってました。
「また、ダメ男を連れてきましたねー」って。
さすがにバーテンダーの前で、俺の子供を産んでくれなんていう話はしないでしょうから安心はしてましたけど。
今度は、自分のファションコーデについてうんちく1時間。
もうオシャレでもなんでもありません。
胸元の純金のじゃらじゃらしたネックレスをなんとかしてください(笑)
そして1時間一緒に飲む羽目に。
お腹が空いてまったく力が出ません。
もう終電が近いんで帰りますと言って、有楽町駅まで一緒に向う羽目に。
そこで頭の中で考えていたこと。
「こいつはストーカー癖がある」
「お家はどこ?」
「千葉県です。」
それ以上のことは絶対言いませんでした。
恐ろしくて恐ろしくて。
常磐線なのか総武線なのか言ったらおしまいだと。
「暗いし危険だから家まで送るよ」
送っていただくのはありがたいけれど、あなたは泊まれるお部屋はありません。
母親が不審者だと思って警察を呼んでしまう恐れがあります。
母と同居していることを知っているはずなのに、自宅まで行くというのがどうもよくわかりません。
「婚約者としてご挨拶に行くよ」って
頭のネジが飛んでいるとしか思えません。
有楽町駅でありがとうとお礼を言いました。
一応ご馳走になっていますから。
胸毛ぼーん!くんと改札に入り、方向が逆なので、ここで大丈夫ですと。改札口でお別れを言いました。
すると
「恋人候補にぜひ入れてください!よろしくお願いします!」
と大きな声で深々と頭を下げたんです。
いやー、無理です!
本当にゴメンなさい。
本当にゴメンなさい。
胸毛ぼーん!くんがエスカレーターに乗ってホームに向かったのを確認をして…。
わたしは一目散に改札を出て、東京駅方面へ猛ダッシュ。
「ストーカー癖がある。絶対に追いかけてくるはずだと」
恐怖のあまり、有楽町駅から東京駅まで一目散に逃げました。
わたしの後を絶対につけてくるに違いない。
そればかりが頭の中でぐるんぐるん。
そのうち、殺される!という恐怖に変わっていました。
ホームから突き落とされるんじゃないかとか 家まで跡をつけられて、毎日来るんじゃないかとか。
東京駅まで逃げて、周りを見渡しました。
いないよね、いないよねって。
それらしき姿は見えません。
もう、怖くて涙が出てきました。
数日後…
胸毛ぼーん!くんからのメール。
「おはよう!今日は朝からジョギングで汗を流したよ。これから仕事に行ってきます」って
返事をしませんでした。
そこからメールがくることはなくなりましたが、あれはいったいなんだったんだろうって。
ただ、セックスがしたかっただけなんじゃないかと思うと恐ろしい。
1分30秒の会話で「君は運命の人だと確信した」はありえません。
これがきっかけでわたしは、カップリングした男性以外とのデートはしなくなりました。
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ライターさんが実際に経験した「婚活のリアルな体験談」 リアルなだけに役立つ情報がマンサイかも?
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