世界一働きたい会社を創ろう
著者: マークM・ムネヨシ
出版:
身につく: 経営方針 理念 マネジメント
悩みの解決: 部下が言う事を聞かない
こんな人に: 経営者 マネージャー 起業家
楽しく儲かる会社をつくるには?
楽しく儲かる会社を作るにはどうしたらいいのか?
それは、人の力を最大限発揮させることです。怒っても、お金でつっても人は動きません。
社員は個人の夢を叶えられるとわかれば、働くようになります。自分の夢が叶うとわかれば、どんな人でも今以上に一生懸命に働きます。この本を読んで、個人の夢と会社の夢のベクトルを合わせる方法を身につけてください。
個人のライフプランを聞く
あなたの会社に、生活費を稼ぎにきているだけの人がいませんか?
このような人は、積極的にアイデアを出しません。
積極的に、仲間と協力しようとしません・・・
とにかく早く時間がすぎればいいな・・・と思っています・・・
このようなスタッフがいるとしたら、あなたの会社には仕組みが足りないのかもしれません。
どんな人でも、初めて働いたときは、夢いっぱいで希望を持って働いていたはずです。
「いつか豪邸に住んでみたい」 「いつか高級車を買ってみたい」などなど
それが、いつの間にか、やる気をなくし、上司に失望し、生活のため、時間つぶしの為に働くようになってしまっています。
このようなスタッフになってしまう原因は、あなたの会社に仕組みがないからです。
仕組みとは、スタッフの夢を聞き、ベクトルをそろえる仕組みです。
まずは、個人のライフプランを聞きましょう。
最初に、スタッフや社員の価値観について質問をしていきましょう。
・どんな事に幸せを感じるのか?
・00さんにとって、幸せとは何か?
・今の仕事に満足しているか?
・挑戦したい仕事は何か?
・配置転換を期待しているか?
・欲し物は何か?
・お客様にどのように喜んでほしいか?
などを紙に書いてもらいましょう。
以外と営業の人が実はシステムを勉強してみたい!!パットしないスタッフがマネジメントの勉強をしたい!!
などと思っていたりします。
何が言いたいかというと、個人のライフプランと会社のビジョンを結びつけましょう!!ということです。
個人にやる気がないのは、自分がこの会社で働いても損をするだけだ・・・と思っているからです。この会社で働く事が、自分の夢を叶えることだ!!とわかれば、言われなくてもどんどん働くようになります。
エクセレンス構想
会社には戦略だけでなく、ミッションやビジョンが必要です。まずは、会社のエクセレンス構想を作りましょう。
これは、以下のような事を考えれば作れます。
ビジョン |
夢・OOになりたい |
我々は、人々が明るく幸せになる街を作る |
ミッション |
そのために何をするか? |
それを達成するために最高のお店を100店作る |
戦略 |
方向性 |
経営計画・マーケティング、営業戦略・資金配分 |
戦術 |
日々やる事 |
ルーティンの改善・マニュアル化 |
基本方針 |
やらない事 |
無駄を省いて生産性を上げる |
ビジョンやミッションが明確になっていると、日々の行動にぶれがなくなります。ミッションやビジョンを掲げると、それに共感する人が集まるようになってきます!!
人材採用にぶれがなくなり、同じ目標に向かって突き進める仲間ができます。
社員のハッピー構想
社員の「構想」もつくりましょう。同じようにビジョン、ミッション戦略、戦術を書き込んでいきます。
ビジョン |
夢・OOになりたい |
目黒に6000万の家を買う 親に仕送りをする |
ミッション |
そのために何をするか? |
お客様に喜ばれる。家族を幸せにする |
戦略 |
方向性 |
営業成績を上げる。提案営業をする |
戦術 |
日々やる事 |
1日100件新規開拓の電話をして、3アポ取る |
基本方針 |
やらない事 |
見込みのない人には固執しない。 |
これを作ると、自分がやる事が明確になります。
会社もこれを見て、個人がやりたい事を叶える環境を作るようにします。
例えば、家を買いたいスタッフがいるのなら、買えるように、賃金やベースアップの仕組みを整えましょう。
整えて実施してください。
2つを掛け合わせる
両方ができたら、2つを掛け合わせて、個人の目標を作っていきましょう。
・「個人のハッピー構想」
・「会社の構想」
・スタッフ自身が、2つをミックスさせて「社員としてのエクセレンス構想」を作り、社員はこれを実行する
スタッフも、仕事を通じて、会社を通じてビジョンを達成する。達成することで、個人的な夢も叶う。
仕事を通じて幸せになるためには、スタッフ一人一人の幸せと、会社の幸せのベクトルを合わせる必要があります。
大田区にある、すごい中小企業 「たまご屋」
大田区にある「たまご屋」という会社を知っていますか?
この「たまご屋」すごいのが、なんと弁当の廃棄率が脅威の0.1%です。
玉子屋を作ったのは菅原会長です。
彼は、世間でヤンキーと呼ばれる悪ガキをたくさん率いて最強の弁当屋を作り上げました。
菅原さんの考え方は、「10集めたら9は手下にばらまいて、自分は残りの1をもらう」というものです。
自分が「1」を得るために、どうすれば10を集められるか?を考えて来たといいます。
それを毎日考えたから、今の会社ができた!!と言います。
玉子屋は現在1日6万個の弁当を作っています。悪ガキを超優秀なビジネスマンに変えた手法は驚くべきものであり
多くの経営者が参考にすべきです。
たまご屋:http://www.tamagoya.co.jp/
世界一働きたい会社をつくろうの考察
これからの時代は、個人が会社に合わせるのではなく、会社が個人の自己実現をサポートする必要があるのだと感じました。個人のやる気を引き出すには、その人がやりたいようにやらせてあげるのが一番です。
やらさせれている感があると、仕事ではなく、作業になってしまいます。
作業をどんなにやっても、会社は成長しません。会社の成長は、スタッフと会社のベクトルをいかに合わせるか?
が大切なのではないでしょうか。
働きたいと思える環境をいかに作り出すか?が経営者やマネージャーには求められるようです。
会社って面白いですね。
書評:牧宏典
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