プラットフォーム戦略
プラットフォーム戦略
著者： 平野敦士カール
出版： 東洋経済
億万長者のビジネスモデル、プラットフォーム
億万長者になるには、プラットフォーム型のストックビジネスを始めるのが鉄則です。
さらに、このプラットフォームをインフラまで拡張させると、億万長者に近づけます。
本書では、楽天、ダイナースなどの事例を紹介しながら、プラットフォーム戦略について詳しく紹介しています。
起業家になり、永続的な成功を目指すならこの本を読んでおくべきです！！
ひとりで１億稼ぐのではなく、１０人で１００億稼ぐのがプラットフォーム戦略の考え方です。
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身につく： ビジネススキル 起業スキル
悩みの解決： 新しいビジネスを作りたい
こんな人に：起業家予備軍
プラットフォームとは何か？
ネットワーク効果が出る
プラットフォームは、拡大するごとにユーザーが増えていきます。プラットフォームで成功したのが、ダイナースクラブ（カード会社）です。カード会社は典型的なプラットフォーム型のビジネスです。
わかりやすいプラットフォームとしては、合コンあっせん会社、合コンサイトなどがあげられます。
主催者は質の良い男性と女性を集めることができれば、それだけで差別化要因となります。
このプラットフォームで一番得をするのは、主催者です。主催者は男性、女性の両方のデータを手に入れることができます。
このビジネスモデルを成立させるには、男性の値段を高くして、女性を無料にするなど質の良い女性をいかに集まるか？がポイントになります。
プラットフォームつくるポイント
プラットフォームを作るには、以下のようなポイントに注意してください。
・コアターゲットを決める・・・誰と誰に対してメリットがあるのか？明確にする
・キャッシュポイントを作る・・・キャッシュを生まないビジネスは、継続性がなくなります。キャッシュを生むまで改善していきます。
・ユーザーが喜ぶサービスを追加していく・・・コアサービスを作ります。
・グループ同士を結びつける・・・お互いにメリットがあるユーザー同士をくっつけていきます。
・単体では得られない価値を提供する・・・集客効果の事
・交流を促す仕組みを作る・・・
・小額決済の方法を考えておく（月額500円など）
・年会費で集金する
・会員特権を作る
・会員が口コミを広げる仕組みを作る・・・口コミが起こりやすいようにSNS特典などを作る
・ルールを徹底する・・・セミナーなら宗教の勧誘禁止など。優良なユーザーを脱会させない仕組みとルールの徹底をする。ルールを守らない人は容赦なく切り捨てる。
・禁止事項を作る
プラットフォームでは、個別カスタマイズする必要がありません。あくまでシステムを利用し、参加してもらう事で利益を上げます。
プラットフォームの事例
楽天はプラットフォーム
楽天のビジネスモデルを研究してみましょう。楽天も典型的なプラットフォーム型のビジネスモデルになっています。楽天は電子空間にあるデパートです。
ユーザーが集まり、出店者が集まることで、賑わいが出ています。ユーザーは楽天のIDとパスワードをもっていて、自由に色々な店に行き、ついで買いができます。
楽天にカード情報を登録してあるので、わざわざログインしたりする必要がありません。楽天は店舗の出店料とインセンティブで稼いでいます。
楽天のビジネスモデルでは、出店する人が増えれば増えるほど、ネットワークの外部性が働きます。
これにより、買い物客の利便性がどんどん高まっていきます。さらに、楽天ポイントなどを貯めることで、割引が利用できます。
かんたんに言えば、あなたの商店街に、ユニクロや無印、コンビニ、TSUTAYAなどが増えて便利になるようなものです。便利になると、住みたい人が増えて、さらに人口が増える！！
人口が増えるので、周辺の大家も儲かる。みたいな、みんな儲かる事を「ネットワークの外部性」といいます。
楽天大学でサポート
出店者へのサポート
楽天では、楽天大学というものを作り、出店者のサポートをしています。出店者が初心者でも簡単にお店が開けるようにサポートをしているわけです。
これによって、出店した後の脱落、退去を防いでいます。プラットフォームの利用方法を教えることで、売上を伸ばしてもらおう！！と言う事です。
ITは使える人と使えない人の差がまだまだ激しい分野です。
既存の店舗を運営している人は、「ブラインドタッチ」ができない場合も多く、利用の仕方を詳しく説明する必要があります。
楽天大学でサポート
コンサルタントをつける
さらに、ショップには専門のコンサルタントを用意しています。
コンサルタントが楽天をどのように活用したらいいのか？サポートをします。
しかし、楽天のコンサルタントは、一長一短がありますので、ご注意ください。売れているお店はいいのですが、売れないお店はあまり・・・信用しすぎてはいけません。
それは、ビジネスなので、自己判断でお願いします。
楽天を辞めると、何もなくなる
便利な楽天のシステムですが、デメリットもあります。楽天では、自社サイトへのリンクは禁止されています。当たり前ですが、自社で買い物をされてしまっては、楽天にとってウマミが減ります。
つまり、禁止をうまく作っているわけです。
プラットフォームを維持するには、禁止を作ることがとても大事です。
楽天が優れているのは、楽天を辞めてしまうと、お店ごとなくなるというシステムです。こうすることで、出店料をいつまでも取り続けることができるようになります。よく考えられたビジネスモデルです。
きちんと自社の「キャッシュポイント」を作っています。
楽天にはメリットがあります。それは、集客力です。日本屈指のECサイトなので、その集客力はずば抜けています。
さらに、モノを買いに来ている人が多いので、購入率もずば抜けて高いのです。出店者も楽天の集客力に頼っています。お店単独で人を集めるよりも効率的です。
補助サービスの拡大
さらに楽天では、補助サービスを拡大することで、顧客を増やし、囲い込みをしています。
・楽天カード
・楽天トラベル
・楽天ポイント
顧客は楽天ポイントを利用する事で、色々な割引特典が受けられるようになっています。
そのため、メーカーや会社の「自社サイトで飼うよりも、楽天で買った方がお得！！」というようなイメージを作り出しています。顧客が楽天から商品を買う限り、楽天は儲かるようになっているわけです。
楽天での禁止事項
メールアドレスを保有する事を禁止しています。顧客情報を持ち出す事を禁止しているわけです。
自社サイトにURLを貼る事も禁止です。
このように、プラットフォームを作り上げると、楽天のようなビジネスが展開できるようになります。
これから起業をする人は、多いに参考にして、プラットフォームを作り上げるようにしてください。
プラットフォーム戦略
個別対応した製品を売る事が一番効率が悪い事です。
事業をやる場合、元手がかからない、在庫を持たない、粗利が高い、ストック収入とフロー収入が5:5になるようなビジネスを考えましょう。プラットフォームを育てるには時間がかかりますので、その時間も事業計画の中に入れておきましょう。
事業は利益を出すまでに最低6ヶ月かかると予測しておく事が大事です。
ライター：牧宏典
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