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決断力

決断力(けつだんりょく)

著者: 羽生善治

著書:PHP出版

 

 

身につく: 決断方法 直観を信じる力

悩みの解決: どちらにしようか迷った時

こんな人に: 経営者 学生 サラリーマン スポーツ選手

 

 

直感の7割りは正しい、心にしたがう生き方

 

破竹の勢いでタイトルを勝ち抜いた 羽生善治さん。 将棋の7 大タイトルをすべて独占した伝説の男が勝負事の原則を紹介しています。若くして頂点を極め、現状には満足せず
挑戦者の立場として前進を続ける羽生さんの哲学を勉強できます。

決断の方法。勝負どころでは、悩んだり迷うな!!

直感の7割りは正しいなど、なんとなくわかっているような部分に直球で答えを示してくれます。

本書を読むと、定石を学び、直感を大切にして決断をくだす力が身に着きます

 

 

 

直観で選んでよい理由とは

 

直感でひらめた手は 7 割が正しい

 

頭で考えることよりも、心で感じたことが正解です。頭で考えると、迷いが生じ、欲が出てしまいます。

この欲が、判断を鈍らせていきます。欲をなくすことが、力強く前進するためのポイントです。

ちょっとした心のすきが、成功と失敗を分けます。

 

 

「直感によってパッと一目見て「これが一番いいだろう」と閃いた手のほぼ七割は、正しい選択をしている。」

「人間の優れているところは、直感である。直感でひらめた手は 7 割が正しかった。 」

「 情熱を持ち続け、努力し続けることで、結果的に直感力やひらめきも生まれてくるように思うのです。

将棋だけでなくどんな世界であっても、結局は努力と情熱、モチベーションを継続することが大切なことであろうと思います。 」P62

プロの棋士でも、十手先の局面を想定することはできないようです。情熱をもち、努力を続けた結果、直観が働くようになるようです。

 

直感を高めるには、常に善の心で生きることが大切です。

頭で考えてもいい案は出ません。よい案は常に、よい事を思う人に訪れます。これが宇宙の法則です。

 

直感によってパッと一目見て 「これが一番いいだろう」 とひらめいた手の

ほぼ七割は、正しい選択をしている。

 

 

勝負どころでは、ごちゃごちゃ考えるな。単純に、簡単に考えろ

 

もっと簡単にやれ、ばかもん

 

情報化社会における「捨てる」技術というのはとても大切です。普通に生活していると、情報に飲み込まれてしまいます。

将棋のせかいでは、勝負どころでは、簡単に単純に考えます。

「キス・アプローチ」でやれという言葉があります。

もともと、軍隊用語から来た言葉で、 ” Keep it simple, stupid" の頭文字です。

意味は。「もっと簡単にやれ、ばかもん」。

 

 

物事も複雑に考えすぎると、行動することができなくなります。単純ことを複雑に考えすぎるのが人間です。

シンプルに考えることは、本質を見抜くことです。

何が必要で、なにがいらないか?を判断するには、深く物事を観察する必要があります。

複雑にし考えた後は、思い切り単純にしていくことで本質を見抜けるようになっていきます。

一度、考え抜くまで考えぬき、力を抜いてすべてを捨てる。新しい事業を始めるときは、このプロセスがとても重要になります。

 

カンタンに単純に考える。もっと簡単に出来る方法はないか? 考えましょう。

 

 

流れは作れないが、波にのる事はできる

 

流れを作るよりも、波に乗ることが大切です。波は作れないが、乗ることはできます。

時代には波があります。

不景気とは言っても、儲かってる企業はいくらでもあります。古い産業にしがみついているから儲けがへるのです。経営者は時代の波をどう捉えるか?が大切です。

 

 

やはり、時代と逆行しようとすると、結果があまりよくなりません。

古い成功体験にしがみつかず、どんどん新しく変化していくことが、人生ではとても大切です。

 

『大山先生は相手に手を渡すのが上手で、意図的に複雑な局面を作り出して相手の致命的なミスを誘導してしまうのが
得意であった。自分の力ではなく相手の力も利用して技をかける、だから強かった。』

将棋の達人も、流れを作らず、流れに乗ることがうまいようです。

 

流れを作るよりも、波に乗ることが大切。波は作れないが、乗ることはできます。

 

 

まずは定石を覚えて、定石を超えていく

 

「私も若い時は、定石をたくさん覚えました。

しかし、定石は覚えただけでは、何も意味がない。

そこに自分のアイデアや判断を付け加えてより高いレベルに昇華させる必要がある。

情報に溺れるのではなく、自分の頭で考えることが大切です。」

 

これは、守・破・離の考え方と同じです。まず型を覚え、それを破り、型から離れて新しいやり型で勝負する。

商売をやるにも、フレームワークという考えがあります。

物事には、ある特定の勝ちパターンが存在するのです。それをフレームワークと言います。しかし、いくらフレームワークを勉強しても、成功するとは限りません。

フレームワークは定石であり、そこから考えて、自分なりのアレンジをする事がビジネスには求められます。

値段を下げる事が、イノベーションではありません。

いかに付加価値をつけて、喜んでもらえるか?がイノベーションなのです。

商売は定石と、イノベーションが必要になるクリエイティブな作業なのです。

 

 

 

定石は覚えただけでは、何も意味がない。情報に溺れるのではなく、自分の頭で考える。

 

 

勝負には「勢い」が大切!!

 

考えすぎず、行動することで、一つの行動から勢いがつく

 

あまり深く考えていないが、とりあえず決断してうまくいっている。 一般に、経験は人を強くするという固定観念があるがそれは違います。経験がありすぎると、いろいろ考えすぎてしまい、一番いい方法たどり着くのに時間がかかってしまいます。

 

 

考えすぎず、行動することで、一つの行動から勢いが付きます。

止まっている岩を押す時も、最初が一番力が必要です。しかし、一度転がりだしてしまえば、力はあまり必要がありません。

止まってしまう時間をいかに少なくするか?がとても大事です。

 

考えすぎず、行動することで、一つの行動から勢いがつく。

 

 

勝負では、自分から危険なところに、踏み込む勇気が必要

 

でこぼこの壁にボールをぶつけても、どちらの方向に跳ねるかわからない

 

「若手のプロはカーナビゲーションが使える場所は 100 キロでもスイスイ走っていけるが いったん山道に入ってカーナビが使えなくなると、なかなか最善手が使えなくなる 」

どんなに卓上で勉強、分析しても、実践でやって失敗、成功を経験しないと 理解の度合いは深まりません。

 

 

いろいろ試したり、実践してみたことこそが、次のステップにつながります。実践なくして、成功はありません。

失敗なくして成功はありません。

実践して失敗を繰り返すことでしか、人は学ぶことができないのです。だからこそ、危険だとわかっている所に足を踏み入れていくことが必要です。

でこぼこの壁にボールをぶつけても、どちらの方向に跳ね返るか?はわかりません。予測しても意味がないのです。

サイコロの目を当てようと分析してみても、何がでるか?はふらないとわかりません。未経験の事に対して、一歩踏み込む勇気が、道を開いていくようです。

 

失敗?これはうまくいかないということを確認した成功だよ。 byエジソン

 

 

 

情報は集めて、一気に捨てる

 

情報が増えてしまった為に、逆に迷ったり、決断が遅くなってしまう

 

「将棋の対局中は決断の連続です。判断のための情報が増えると、決断しやすくなるか?というとそうでもありません。

情報が増えてしまった為に、逆に迷ったり、決断が遅くなってしまう事があります。」

 

 

ビジネスでも同じです。情報を集めすぎると、「やらない」という結論を私たちは出してしまいがちになります。はじめは行動をするために情報を集めていたはずなのに、知れば知るほど「ムリだ」という結論を出してしまいます。

集めた情報は、あえて捨てることで、勢いがつきます。

集めた情報をすべて使う必要はありません。

あえて情報を捨てることで、決断をして、改善を繰り返すことで成功が見えてきます。

 

じっくり考えろ。しかし、行動する時が来たなら、考えるのをやめて、進め。 byナポレオン

 

 

 

決断力の著者 羽生善治会長とは

 

羽生善治

羽生善治 (はぶよしはる)

1996年2月14日、将棋界で初の7タイトル独占を達成。

天才中の天才 棋士。

 

小学校1年生のとき、近所に住む同級生から将棋の駒の動かし方を教わる。

小学6年生で小学生名人を獲り、狭き門である奨励会入会。

1985年 中学3年生で四段昇段を決めてプロデビュー

(加藤一二三・谷川浩司に次いで史上3人目)。

最年少記憶の19歳で、初のタイトル・竜王位を獲得

1995年 史上初のタイトル棋戦全七冠(竜王・名人・棋聖・王位・王座・棋王・王将)独占を達成。

2014年11月27日現在、1300勝499敗、勝率72%。

タイトル通算獲得回数90期 (歴代1位)。

羽生善治・日本将棋連盟サイト

 

 

決断力の感想&コメント

 

将棋で頂点を極めた羽生さんの考え方、「直感」で決めているとは以外でした。

勝負事の世界では、定石を覚えるのは当たり前、そこからいかにひらめくか?の勝負であるようです。

何手も先を読み、論理的に戦う将棋の世界でこそ「直感が必要」というのは驚きの考え方でした。

 

素人の直感はあてにならないとよく言われます。失敗の経験や小さい成功の積み重ねによって、はじめて直観力は磨かれます。

あまり調べもしない場合の直感は、たんなる素人のやま勘になってしまいます。

しかし、いろいろ考えすぎるといけない。

このバランス感覚がビジネスでも人生でもとても大切なのだと改めて感じました。

行動が遅くなるので、だめでもいいから思い切ってやってしまう事も人生には必要です。

情報が多すぎても迷い、なさすぎると不安になる・・・常に中庸の心が必要なようですね。相反する2つのことを同時に行える人を一流の知性がある人というようです。そうなりたいと思う、今日この頃です。

書評:牧宏典

 

 

 

 

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